
家庭教師をしていると、生徒が以下のようなことを言うこともあります。
「勉強、飽きた。」
私はこのような生徒に対しての返事は決めています。
「飽きたなら今すぐ止めた方が良い。勉強なんてしなくていい。」
この返事をするのには大きな理由があるのです。。
今回の記事では「飽き」に対する対応についてお話します。
目次
「飽き」のメカニズム
「飽き」の仕組み
「飽き」は脳の不活性によって生じます。
本来脳は新しい環境や刺激に対して大きな反応をするのですが、繰り返される刺激に対しては徐々に活性化しなくなるのです。
毎日の通勤ルートを通るのと、旅先での見知らぬ道を通るのとでは、後者の方がワクワクしますよね?
それは脳が、見知らぬ道を前にして活性化しているからなんです。
そして、前者の見慣れた通勤ルートを通る時は脳が活性化していません。
この状態が「飽き」なのです。
なぜ「飽き」が生じるのか?
この「飽き」という現象はなぜ生じるのでしょうか?
答えは、生物としての生存競争で有効だからです。
1つのことに生涯をかけて熱中する人よりも、色々なことに挑戦する人の方が、広く知識や体験を得られるため、生物としての生存に有効なのです。
言ってしまえば、「飽き」は脳におけるリスク分散のための機能な訳です。
「飽き」を抑える方法はない
つまり「飽き」は生存するために重要な機能なので、抑えるのは難しいです。
というより、抑えない方が良いです。
さっき「飽き」は生存競争において有効だと言いましたが、実は現代社会においても大きな武器になるんです。
現代社会における「飽き」のメリット
「飽き」とは、脳が同じ刺激に対して鈍感になる機能だと言いました。
つまり、逆にいえば、「飽き」が来るということはただ同じことを繰り返しているだけということです。
もっと言い換えると、向上せずに同じレベルの行動を繰り返しているということになります。
すなわち、「飽き」は
「次のレベルに進もう!」
という脳からの助言なのです。
なので、「飽き」が来たときは無視をせずに、相応の対応をして自身の進歩を促しましょう!
飽きた時にするべきこと
①やり方を変える
「飽き」が来たということは、あなたの今の行動は進歩の見込みが薄いです。
ですので、やり方を変えて少し違う道からアプローチをしましょう!
例えば、英語の勉強において、単語帳を使って英単語を覚えることに飽きた場合に、英語で書かれた本(「Harry Potter」シリーズのような)を読んで勉強する、などです。
他には習慣自体を新しく変えるという手もあります。
↓習慣化についてはこの記事↓
②そもそも違うことをする
「飽き」が生じるということは、その行動はあなたのやりたいことではないかも知れません。
そういう場合は、今やっていることはさっさと止めて新しいことを探しましょう!
というと、このような反論が予想されます。
「飽きた程度で止めていたら成功できないぞ!」
しかし、この発言は間違いです。
世界で成功している人達は飽きても続けるなんてことはしません。
私が言いたいことはこうです。
×:成功する人は飽きが来ても頑張って続ける
○:飽きがこないことだけを色々やっているから続けられる
よくオリンピックで金メダルをとった選手が引退するという話がありますが、あれは目標を達成して「飽き」が生まれたから止めているのです。
↓本当にやりたいことを知ろう↓
まとめ
- やり方を変える
- 違うことをする
「飽き」が来ている状態では、脳の活動が低くなり、効率がとても下がります。
そのため、飽きたまま何かを続けるというのは、コストパフォーマンスがとても悪いです。
あなたの限りある時間を無駄にしないためにも、「飽き」に従って行動を決めましょう。