
あなたは正しく目標を立てていますか?
実は目標の立て方を意識するだけで、あなたのモチベーションやパフォーマンスは劇的に向上します。
今回の記事では、能力を引き出す正しい目標設定の仕方について解説します。
- どんな目標を立てたらいいのか分からない
- モチベーションを上げたい
- 子供や部下のやる気を引き出したい
目次
【目標設定の仕方】ロックの「目標設定理論」
「目標設定理論」とは、1968年にアメリカの組織心理学者エドウィン・ロックが提唱したモチベーションの理論です。
それを簡単にまとめると
- 簡単な目標 < 難しい目標
- 曖昧な目標 < 明確な目標
となります。
ただし、この関係には本人が目標を受け入れていることが仮定されています。
「トレーニングのために毎朝フルマラソン(42.195km)をやれ!」
と言われても、まるで達成しようという気にはなりません。
無理難題ではなく、少し頑張れば出来るくらいの目標でないと効果はないということです。
【目標設定の仕方】3つのポイント
適度に困難な目標を設定する
目標の困難度には以下の要素が存在します。
- 工夫が必要
- 努力が必要
- 使える時間が少ない
「工夫」と「努力」については、自分の行動が結果に表れるという点からモチベーションを生みます。
また「短時間で行う」ことについては、「パーキンソンの法則」を対策するという点で有効です。
パーキンソンの法則は、より一般的に、「ある資源に対する需要は、その資源が入手可能な量まで膨張する」という形で述べることもできる。わかりやすい例を挙げれば、「どんなに大きな冷蔵庫を買っても、必ず満杯になる」。
パーキンソンの法則 – Wikipedia
この「パーキンソンの法則」を時間に適用すると、
人は仕事の量に関わらず、与えられた時間を完全に消費する
ということになります。
10分で終わらせることが出来る宿題でも、30分の時間を用意すれば30分丸々使ってしまうのです。
そのために、目標設定をするときは少し難しめの時間設定を行うことで、真のパフォーマンスを発揮することが出来るようになります。

テスト本番で集中出来たりやる気が出たりするのは制限時間が決まっているからです
明確な目標を設定する
具体性のある目標は高いモチベーションを生みます。
なぜなら、目標達成のために何をすればいいのかをいちいち考える必要がないからです。
「たくさん勉強する(目標)」→「どの教科をどれだけ勉強しようかな?」→「数学の参考書を1冊終わらせよう」→(行動開始)
「数学の参考書を1冊終わらせる(目標)」→(行動開始)
行動する前に考え事をしてしまうとモチベーションを無駄に消費してしまいます。
考え事はできる限り目標立ての段階で終わらせておきましょう。
進捗確認が可能な目標を設定する
例えば、先程の「数学の参考書を1冊終わらせる」といった目標は、「あと何ページやれば目標を達成できるのか」がすぐに確認できるので、とても良い例です。
このように、自分の取り組んだ結果がはっきりとわかる目標を立てて下さい。
自分の成果を随時確認しながら進めることで、大きなモチベーションを獲得できます。
また「目標勾配」によるモチベーションの上昇も見込めます。
↓「目標勾配」についてはこちらの記事の2節で紹介しています↓
【目標設定の仕方】まとめ
- 適度に困難な目標を設定する
- 明確な目標を設定する
- 進捗確認が可能な目標を設定する
今回は理論に基づいた目標設定を解説しました。
是非正しく目標を設定して、あなたの真の力を引き出して下さい。