
あなたは努力するのが好きですか?
それとも嫌いですか?
私は生粋のめんどくさがり屋で、努力という言葉が苦手です。
運動や筋トレも苦手で、体育の授業は仮病を使って休むタイプの生徒でした。
努力というと、何かを成し遂げるために、泥臭く暑苦しく、そして一生懸命に物事に取り組む、そんなイメージを抱いています。
このイメージは偏見ですが、そんな受け取り方をしてしまうほどに、私には熱量がありません。
なので「努力しないとダメじゃん!」といわれても「えっ、なんで?」と答えてしまいます。
今回の記事は「努力したくない」という気持ちの解説です。
「努力したくない」気持ちの正体
はじめに「努力したくない」という気持ちの正体に触れておきましょう。
「努力したくない」を言い換えるとこうなります。
努力するのは嫌だけど
努力しないとまずい状況にある
たとえばテスト勉強を例に挙げてみましょう。
- テスト勉強はしたくない
- 悪い成績を取ると叱られる
勉強は嫌だけど、テストで悪い結果を出すわけにはいかない。
相反する状況ですね。
このような場合に口から出てくるのが
「努力したくない」
です。
そもそも努力しなくてもいいのであれば、「努力したくない」という言葉は出てきませんよね。
「努力しないといけない理由」をあなたが持っているからこその言葉なんです。
それではあなたが抱えている「努力しないといけない理由」とは何なのでしょうか?
先ほどのテスト勉強の「勉強しないといけない理由」は、「先生や親に叱られる」という自分の外側に理由がありました。
しかし理由は意外と自分の中にもあります。
- テストで良い点数をとってチヤホヤされたい
- 友達にバカにされるのは嫌だ
- 成績をキープして受験に役立てたい
考えてみると色々ありますよね。
仕事における「働かないといけない理由」についても考えてみると、
- 親を安心させてあげたい
- お金を稼がないと生きていけない
- 社会的立場を守りたい
- 異性からの評価を上げたい
などが挙げられるでしょうか。
「努力しないといけない理由」の大半は無意識下に潜んでいて、自分を深く観察しないと自覚できません。
これを機に考えてみることをオススメします。
「努力したくない」を行動心理学でみると
努力するのは嫌だけど
努力しないとまずい状況にある
先ほどは「まずい状況」に触れました。
次に「努力するのは嫌」について考えてみましょう。
行動心理学では、人間の行動理由(行動しない理由)は2つに分類されます。
- メリットを得られる
- デメリットを回避できる
得をしてプラスになるのか、
損を回避してプラスになるのか、です。
数学でいえば、前者が+1、後者がー(ー1)=+1ですね。
それでは「努力するのが嫌」を行動心理学に当てはめて考えてみましょう。
あなたが努力しないのは「①メリットを得られる」ではなさそうですよね。
なぜならあなたが悩み苦しんでいるからです。
例えば努力しないことでお金がもらえるような、特別な環境に身をおいているのなら、それほど悩んではいないんじゃないでしょうか?
従ってあなたは努力しないことで、なんらかのデメリットを回避しているはずなんです。
- 体が疲れない
- 精神を病まない
- 趣味の時間が奪われない
私が努力を嫌がる理由はもっぱら「精神を病まない」です。
元々大人しい性格なので、ハリキリ過ぎると、電池の切れた時計のように倒れ込んでしまいます。
あなたの理由は何でしょうか?
これもまた自分を深く観察して見つける必要があります。
努力は目的に依存する
今更ながら「努力」の意味を確認しましょう。
ネット辞書で意味を調べてみました。
ある目的のために力を尽くして励むこと。
努力(どりょく)の意味 – goo国語辞書より引用
目的。
当たり前なので触れてませんでしたが、努力には前提となる目的が存在します。
この目的を深堀りしてみましょう。
「努力したくない」と思っているあなたは、努力しないとまずい状況にあるはずですが、それは本当にまずいことなのでしょうか?
テストの例で、自分の点数に満足していれば、「テストの点数を上げる」という目的は成立しません。
誰になんと言われようと構わないのであれば、「叱られるのを防ぐ」という目的が成立しません。
そもそも受験しないのであれば、「良い成績をとって受験に役立てたい」という目的は存在し得ないでしょう。
このように努力の目的を何と捉えるのかによって、「努力したくない」の原因も変わってきます。
あなたが「努力したくない」原因はどこにありますか?
大事なのは無意識と向き合うこと。
あなたは「努力はしなくても良い」と考えていますか?
それとも「努力は必要だ」と考えているでしょうか?
もしあなたの考えが前者ならば、悩みは解決です。
「努力しなくても良い」のであれば「努力する目的」がありません。
堂々と努力しない道を選んでOKです。
しかし、あなたはきっと、努力しない道を選択できないでしょう。
それはあなたが、意識しているのか無意識なのかは置いておいて、「努力は必要なものだ」と考えている証拠ですね。
その場合でも解決方法はカンタンです。
努力する目的を明らかにする、これに尽きます。
目的はあなたが納得できるものならば何でもいいです。
私は「お金が必要だから渋々働く」のような嫌々何かをするのも悪くないと思っています。
重要なのは無意識の自分と向き合うことです。
人間は不合理な生き物で、頭では「Aが正解」と思っていても、Bを選んでしまいます。
「Aが正解」だと思うのであれば、ちゃんとAを選択する。
これができるようになれば、悩みは解決しますよ。
長くなりましたが、あなたの努力が実を結ぶことを祈っています。