
「子供が遊んでばかりで全然勉強しない!」というのは親御さん共通の悩みです。
私自身も子供の頃は、遊びに現を抜かし、宿題をやらなかった記憶があります。
遊びも子供の成長には必要なものですが、「勉強して立派な大人になってほしい」と思うのが親心。
どうにかして勉強してほしいところですよね。
私は家庭教師をしていました。
そうして子供の勉強を見てきてわかったのは、
勉強しない理由は3つに分類されるということです。
今回は子供が勉強しない3つの理由とそれぞれの解決法を解説します。
目次
子供が勉強しない理由①
1つ目の理由は勉強に対して「つまらない」という感想を抱いていることです。
- 理由①:勉強がつまらない
- 解決法:達成感を味わわせる
勉強がつまらない
例えば、
- ゲームのほうが楽しい
- 勉強する意味がわからない
- 勉強しても何にもならない
といった感情を抱いている子供は中々勉強をしません。
そりゃそうですよね。
楽しくないんですから。
実験として次のページの文章を、数学の勉強だと思って、最後まで読んでみてください。
といっても実際に最後まで読む人はいないでしょう。なぜなら、
- 楽しくない
- 読むのがめんどくさい
- そもそも読む意味がわからない
勉強しない子供が感じているのもこういうことです。

達成感を味わわせる
「勉強がつまらない」タイプの子供には、カンタンな問題で達成感を味わわせてあげるようにしましょう。
私は家庭教師として中学生の男の子に、
小学生が取り組む「100マス計算」をやってもらいました。
彼は元々数学が嫌いでしたが、カンタンな計算問題を解いていくうちに数学を楽しんで勉強してくれるようになったんです。
人間の行動は脳内のドーパミンによってコントロールされています。
私たちがプリンを食べて幸せな気分になるのも、好きな人と一緒に居たいと思うのも、ドーパミンが影響しているんです。
そしてドーパミンは達成感によっても分泌されます。
はじめは勉強が楽しくなくても、
- 問題が解ける達成感
- 宿題が終わる達成感
を味わえば、自然と勉強するようになります。
ですので、つまらないと言って勉強をしないお子さんには、カンタンな問題で勉強のモチベーションを引き出してあげるようにしてくださいね。

子供が勉強しない理由②
子供が勉強しない2つ目の理由は勉強に苦手意識をもって敬遠していることです。
- 理由②:勉強に苦手意識をもっている
- 解決法:得意な勉強で自信をつけさせる
勉強に苦手意識をもっている
例えば、
- 集中力がない
- 文字を読むのが苦手
- 物事を覚えるのが苦手
- 問題を理解するのに不慣れ
これらの場合、子供は勉強に対して苦手意識を抱いてしまうことが多いです。
学校のテストで90点以上を取るくらいならどんな子供でも可能だ、というのが私の考えです。
しかし性格や個性によって、得意不得意や向き不向きは必ず存在します。
そしてまだ経験の少ない子供は「みんなはできてるのに、私だけできないのはなんで……?」とコンプレックスになってしまいがちです。
勉強に苦手意識をもった子供は勉強時の苦しさや恥ずかしさを回避しようとします。
これが勉強しない問題に繋がってしまうわけです。

得意な勉強で自信をつけさせる
勉強への子供の苦手意識を解消するためには、得意な勉強で自信を付けさせてあげることが最適です。
ここでの「得意な勉強」とは、学校で習うような勉強でなくても構いません。例えば、
- イラストの勉強
- 工作の勉強
- 理科の実験
- 読書
などです。
ポイントは子供の長所を伸ばしてあげること。
学校での成績よりも、子供の頑張る気持ちを優先させてあげてください。
得意なことに取り組めば子供の集中力はグングン伸びますし、得意な勉強で自信がつけば苦手な勉強にチャレンジする余裕も生まれます。
そして子供が苦手な勉強にチャレンジするときは真鍮にサポートしてあげましょう。

子供が勉強しない理由③
3つ目の理由は親が「勉強しなさい!」と叱っていることです。
- 理由③:親の「勉強しなさい!」
- 解決法:見守って褒める
親の「勉強しなさい!」
子供が勉強しないと親が「勉強しなさい!」と叱る。
どこの家庭でも見られる光景です。
私も「勉強しなさい!」と言われましたし、サザエさんやドラえもんでも登場します。
あなた自身も言われたことがあるんじゃないでしょうか?
アメとムチに関するマウスの実験があります。
- A:右側にエサ、左側に電気ショック
- B:右側には何も置かず、左側に電気ショック
- C:右側にエサ、左側には何も置かない
すると、最も効果があったのはCの場合でした。
さらにA、Bの場合においてマウスは電気ショックを恐れ、行動しなくなってしまいました。
この実験からわかることは、(叱ることのような)ムチには行動を促進する効果はないということ。
むしろ無気力状態にしてしまうので、悪影響だといえます。
本来は勉強の素質があるのに、「勉強しなさい!」と叱ることで、その子の可能性を潰してしまっているかもしれません。

見守って褒める
もしあなたが勉強しない子どもに向かって勉強するように叱っているのだとしたら、見守って褒めることを始めてください。
今のお子さんにとっての勉強はただの厄介ごとです。
やらないと叱られる不幸の品です。
しかしあなたが「勉強しなさい!」と叱ることをやめれば、その認識が変わります。
勉強本来の楽しさを子供が見つけられるようになるんです。
ただ数日から1週間では子供に変化が起きる余裕がありません。
ですので期間は1ヶ月ほどが良いと言われています。
そして見守っている最中に子供が自主的に勉強をするようであれば、しっかり褒めてあげましょう。
がんばりを評価してあげることで、子供に勉強の習慣が形成されます。

まとめ:子供が勉強しない理由
- 理由①:勉強がつまらない
- 解決法:達成感を味わわせる
- 理由②:勉強に苦手意識をもっている
- 解決法:得意な勉強で自信をつけさせる
- 理由③:親の「勉強しなさい!」
- 解決法:見守って褒める
3つの勉強しない理由は同時に起こる場合もあります。
特に①や②の理由で子供が勉強しなかったときに親が叱ってしまうのは、厄介な状況です。
人間には知識欲があります。
それはお子さんも同じ。
勉強を楽しむ素地はあるわけです。
ですので勉強しない理由を取り除いてあげれば勉強するようになります。
あなたのお子さんが勉強を楽しめることを祈っていますね。