- 内向型と外向型の違い
- 内向型あるある
- 内向型人間の生き方

こんな経験はありませんか?
「バーベキューに誘われたけどめんどくさい……」
「雑談の楽しさがわからない」
「トイレの個室で休憩しよう」
これらはすべて、内向型である私の実体験です。
世間には「友達をたくさん作らないのはおかしい」とか「元気な人は家にこもらない」といった、内向型人間にとって厳しい誤解が広まっています。
悲しいことに、これらの誤解に流され、自分を消耗してしまう内向型の人が大勢いらっしゃるんですよね。
内向型には内向型の生き方があります。
今回は内向型と外向型の違いと内向型人間の生き方を解説しますね。
目次
内向型と外向型の違い
内向型と外向型の違いは何が原因なのでしょうか?
その答えは、エネルギーの充電方法です。
エネルギーの充電方法が違う
内向型と外向型は以下のようにエネルギーを充電します。
- 内向型……自分の内側から充電する(読書や回想など)
- 外向型……自分の外側から充電する(会話や冒険など)
内向型の人は
- 考えごと
- 思い出に浸る
- 芸術作品の鑑賞
によって心が満たされます。
一方で外向型の人は
- 人との交流
- 未知の体験
- ショッピングモールでの買い物
によって幸せを感じます。
旅行の楽しみ方を例に挙げると……。
- 内向型……1つの観光スポットをじっくり鑑賞する。歴史などのバックグラウンドを知りたがる。以前来たときの感覚と今の感覚を比較する。
- 外向型……複数の観光スポットを巡る。テレビでみたことを自分もやりたがる。旅行の記録をみんなで共有する。
となります。
全然違いますよね。
じゃあなんでこんなにも違いがあるんでしょうか?
実は内向型と外向型とでは、脳の構造が違うんです。
脳の構造が違う
内向型と外向型の脳構造の違いはこちら。
- 内向型……思考や理論構築を司る「前頭葉」が活発。神経回路が長い。ドーパミン感受性が高い。
- 外向型……直観的な判断を司る「側頭葉」が活発。神経回路が短い。ドーパミン感受性が低い。
このように脳だけでも多くの違いが見受けられます。
特にドーパミン感受性の違いが理解しやすいんじゃないでしょうか。
ドーパミンはやる気や快楽に関する神経伝達物質で、外部の刺激に反応して分泌されます。
内向型の人はドーパミン感受性が高いので、少量のドーパミンでも十分満足するため、1人の活動を楽しめます。
外向型の人はドーパミン感受性が低いので、刺激を得るために外の世界へ足を運ぶんです。
もし内向型の環境と、外向型の環境が入れ替わったらどうなるでしょうか?
内向型の人は外の刺激が強すぎて、頭がパンクしてしまいますし、外向型の人はつまらないと感じるでしょう。
内向型と外向型では、それぞれが活躍できる環境とやり方があるんですね。

内向型人間の生き方
外向型人間と内向型人間の比は3:1といわれています。
外向型の人のほうがずいぶん多いみたいですね。
内向型人間は意見の表明が苦手なこともあり、社会は外向型人間に向いた仕組みになっています。
その中で内向型人間は自分たちの生き方を貫く必要があるんです。
そんな内向型人間の生き方はこちら。
- 1人の時間を作る
- 周囲の人に伝える
- 集まりは途中で帰ってもいい
①1人の時間を作る
1つ目の生き方は1人になる時間を作ることです。
たとえば
- 昼寝
- 読書
- 勉強
- 1人旅
- 1人散歩
- 映画鑑賞
- 創作活動
などが挙げられます。
内向型人間が疲れを癒せるのは、1人で自分の世界に浸っているときです。
毎日毎日大勢の人に囲まれてばかりいると、どこかで疲れが爆発してしまうんです。
なので1人で何かに取り組む時間をスケジュールに組み込みましょう。
その時間があなたの生活を支えてくれるようになります。

②周囲の人に伝える
2つ目の生き方は周囲の人に「自分は内向型だ」ということを伝えることです。
内向型人間は考え込むことが多いので、外向型の人に「無口な人だなぁ」「何を考えているのかわからない」と思われてしまいます。
その結果あらぬ誤解をされてしまうことも。
そんな事態を防ぐために、周囲にあなたの特徴を伝えてください。
内向型の特徴はたとえば、
- 考えをまとめるのに時間がかかる
- 人前に出るのは苦手だけど1対1なら大丈夫
- 話をするのは苦手だけどまとめるのは得意
などです。
あなたの苦手なこと・得意なことを周囲の人に理解してもらうだけで、かなり生活しやすくなりますよ。

③集まりは途中で帰ってもいい
3つ目の生き方はパーティーなどの集まりにおいて途中で帰るという選択肢をもつことです。
大勢の人が集まる場所に長時間滞在するのは、内向型人間にとっては大変なこと。
頭がクラクラしてきて、電源が切れたかのように、何も考えられなくなってしまいます。
そんな事態を避けるために、途中で抜け出す選択肢を持ちましょう。
あなたがその場にいる必要はありません。
会社の付き合いだったとしても、外向型の得意な人に任せてしまえばいいんです。
あらかじめ周囲の人に「人が大勢いる場所は苦手なんです」と伝えておいて、理解者を増やしておきましょう。
その代わり、「物事を深く考える」とか「人の話に耳を傾ける」といったあなたにしかできないことに力を使うんです。
得意分野で戦うことを覚えれば、それがあなたの生き方になりますよ。
まとめ:内向型人間の生き方
- 1人の時間を作る
- 周囲の人に伝える
- 集まりは途中で帰ってもいい
内向型人間の生き方は、まず、自分の内向性を認めることから始まります。
人によっては「内向的なのはダメなこと!」という誤解を抱いているかもしれません。
しかしそんなことはなくて、内向的なのはただの個性です。
身長が高い低いとか、野菜の好き嫌いみたいな些細なことなんです。
あなたも自分だけの生き方を見つけて、内向型人間の生活を楽しんでくださいね。