- 「自分で考える力」とは何か。
- 「自分で考える力」を養うコツ
- 3つの思考法

あなたは「少しは自分で考えてみたら?」と言われたことがありますか?
もしくはあなた自身が誰かに言ったことはありますか?
「自分で考える力」はトレーニングをすれば誰でも身に付けられます。
その反面で、意識的に取り組まないと「何をすればいいのかわからない……。」といった事態に陥ることも。
今回は「自分で考える力」を養うコツを3つの思考法と結び付けて解説します。

目次
「自分で考える力」とは?
そもそも「自分で考える力」とは何なのでしょうか?
その答えは、自分に問いを投げる力です。
自分に問いを投げる力
自分で考える = 自分に聞く
自分で考えない = 他人に聞く
自分で考える力を身に付けている人は、自分自身に問いを投げ、自力で問題の解決を試みます。
その一方、自分で考えられない人の解決方法は、他人への質問です。
正直「自分で考える力」がなくても生きていけます。
仕事の疑問は先輩や上司に、
日常の疑問はGoogleに聞けばほとんど解決です。
しかし個人の考えや判断は、社会を動かすための燃料になります。
1人1人が自分で考える力を持っているかどうかで、集団の勢いが大きく変わりるんです。

「自分で考える力」を身に付けるには?
「自分で考える力」を身に付ける方法はカンタンです。
自分に向かって適切な問いを投げかける。
これだけです。
「自分で考える力」がない人は、自分への質問方法を知らないだけなので、適切な問いの投げ方を知れば解決します。
「自分で考える力」を養う問い
「自分で考える力」を養うための適切な問いとはどんなものなのでしょうか?
ビジネスシーンで役に立つ思考法は3つあります。
- 論理的思考法(ロジカルシンキング)
- 批判的思考法(クリティカルシンキング)
- 水平的思考法(ラテラルシンキング)
そして適切な問いはそれぞれで異なります。
なので思考法の説明とそれぞれの問いを解説していきますね。
- 論理的思考法 → 「なぜ?」
- 批判的思考法 → 「それは正しいのか?」
- 水平的思考法 → 「他の場合はどうか?」
①論理的思考法

1つ目は論理的思考法(ロジカルシンキング)です。
論理的思考法は学習指導要領でも言及されているので、1番なじみがあると思います。
論理的思考法とは、カンタンにいえば、理由や根拠を明らかにする考え方です。
1つのことを深堀りしていくため、垂直的思考ともいわれます。
この思考法をマスターするための問いは、
「なぜ?(Why?)」
です。
たとえば上司に「この書類をコピーしておいて」と言われたとき、何枚コピーするべきでしょうか?
ここで「なぜ?」の問いかけを使い、「なぜコピーするんだろう?」と考えてみましょう。
「会議があるからコピーするのか」という結論が得られたなら、会議に出席する人数分コピーすればいいOKです。
「ファイルに保管するためのコピーだ」という結論ならば、1部でいいかもしれません。
このように「なぜ?」の問いは理由を明らかにし、筋道の立った考え方を可能にします。

②批判的思考法

2つ目は批判的思考法(クリティカルシンキング)です。
ここでいう「批判」はネガティブな意味ではありません。
「ひょっとしたら違うかも?」と疑問を持って物事を考え直すことを指します。
たとえば「お金が必要だ」→「収入源を増やさねば」→「副業としてブログを始めよう」という論理的思考を行ったとします。
批判的思考は「本当に収入源を増やすのが正しいのか?支出を減らすのじゃダメなのか?」や「ブログ以外の副業のほうがいいんじゃないか?」といった追加の質問をしていきます。
疑問を自分に再度ぶつけることで、より深く考えることができるんです。

③水平的思考法

3つ目は水平的思考法(ラテラルシンキング)です。
水平的思考は、垂直的思考とも呼ばれる論理的思考とは対になっています。
論理的思考はある前提のもとで、1つのことを深堀りしていくのに対し、
水平的思考は前提そのものを覆します。
先ほどの論理的思考「お金が必要だ」→「収入源を増やさねば」→「副業としてブログを始めよう」を思い出してください。
水平的思考では「そもそもお金は必要なんだろうか?」「そもそもお金ってなんだろう?」と前提や常識を疑います。
しかし私たちは前提や常識を「あたりまえ」と認識しているので、疑うことは難しいです。
「なんでこの人は玄関で靴を脱いでるんだろう?」
「割りばしを割らずに使ったらどうかな?」
こういうことを考えるのは難しいですよね。
そこで便利なのがオズボーンのチェックリストです。
- 他に使い道はないか?
- 他からアイデアを借りられないか?
- 変えてみたらどうか?
- 大きくしてみたらどうか?
- 小さくしてみたらどうか?
- 他のものでは代用できないか?
- 入れ替えてみたらどうか?
- 逆にしてみたらどうか?
- 組み合わせてみたらどうか?
このチェックリストに沿って考えることで、新たな発想を得られます。

まとめ:「自分で考える力」を養うコツ
- 論理的思考法 → 「なぜ?」
- 批判的思考法 → 「それは正しいのか?」
- 水平的思考法 → 「他の場合はどうか?」
「自分で考える力」は考えることを習慣にすれば、カンタンに身に付きます。
自分に3つの問いを投げかけることを続けて、「自分で考える力」をもったデキる社会人になりましょう!