この「まっちの勉強ノート」は、
まっち が勉強して実践した内容を

今回は「沈黙のWebライティング」の第4章です。
第4章の構成は以下のようになっています。

この中でも特に上記のオレンジ色の部分、
について触れていきます。
目次
専門家の言葉は難しい
前回の記事でこういった話をしました。
文章を書く側の人は、当然、その記事の内容について深い知識と理解力をもっています 。
知識と理解力は記事を書く上で必要なことなのですが、執筆者の理解力が高くなればなるほど、読者の理解力との差が広がっていくんです。
従って、執筆者が「これくらいみんな分かるでしょ」と思ったことでも、読者が「なに言ってるかわからない」と話についていけない現象が起きてしまいます。
例えば、ブログの話だと、
というのが当てはまりますね。
ブログの知識をもっている人が「WordPressくらい知ってるでしょ」と、初心者の知りたいことを理解していない場合にこういうことが起きてしまいます。
ブログ初心者は「WordPress」を知らなければ「テーマ」のことも知りません。
「はてなブログ」や「Amebaブログ」のことも知らないかもしれません。
そんな初心者に「有料テーマはSEOに強いからオススメだよ。アドセンスにも合格しやすいし。」なんていってもちんぷんかんぷんですよね。
このように、専門家は知識を持っているため論理を省きやすく、万人受けするようなわかりやすい文章を書くことが苦手なんです。
Googleは「専門的な内容」を評価しますが、それ以上に「ユーザーの利便性」を高く評価します。
専門的であっても、意味不明な文章ではSEO的には良くありません。
そのため、文章の内容が専門的になればなるほど、かみ砕いて説明することが必要になるんです。
ターゲットが求めていることを把握する
検索意図を踏まえた思考プロセス
【第1回】ではこんな話をしました。
それでは「ユーザーの利便性」とは何を意識すればいいのでしょうか?
「サイトのデザインがまとまっていて見やすい」
「ページ移動がしやすいサイト構造になっている」
これらはもちろん「ユーザーの利便性」に繋がるため重要なことですが、SEOにおいて最も重要なことは、「ユーザーの検索意図」を把握することです。
Googleの方針に沿ったWebページを作るためには、「ユーザーの検索意図を把握すること」が最重要でした。
それを踏まえると、SEOに強いサイトを作っていくためには以下のような思考プロセスが必要になることがわかります。
- そのコンテンツを届けたいターゲットは誰か?を考える
- そのターゲットとなるユーザーは、何のキーワードで、どんな意図をもって検索するか?を考える
- そして、その意図で検索するユーザーは、どんなコンテンツを求めているか?を考える
- そのコンテンツと、自分たちが作ろうとしているコンテンツにズレはないか?をあらためて考える
(「沈黙のWebライティング / 松尾 茂起」334Pより引用)
検索意図の実例
「敏感肌 化粧水」というワードにおける検索意図を確認していきます。
「敏感肌 化粧水」の検索意図としてパッと考えられるのは以下の2つです。
- 敏感肌の症状に効果的な化粧水を知りたい
- 敏感肌でも使える化粧水を知りたい
この2つは似たようでいて全然違いますよね。
それでは「敏感肌 化粧水」に対するGoogleの判断を見てみましょう。

こちらはGoogle検索における「敏感肌 化粧水」の検索結果上位3サイトです
(2019年3月時点) 。
「刺激が少ない化粧水」に関する記事ばかりが表示されていますね。
この検索結果をみるに、Googleは「敏感肌 化粧水」の検索意図を「②敏感肌でも使える化粧水を知りたい」と捉えているみたいです。
このように、キーワードには複数の検索意図の可能性が存在しています。
そのためコンテンツを作るときは、検索意図の把握に尽力しましょう。
- そのコンテンツを届けたいターゲットは誰か?を考える
- そのターゲットとなるユーザーは、何のキーワードで、どんな意図をもって検索するか?を考える
- そして、その意図で検索するユーザーは、どんなコンテンツを求めているか?を考える
- そのコンテンツと、自分たちが作ろうとしているコンテンツにズレはないか?をあらためて考える
(「沈黙のWebライティング / 松尾 茂起」334Pより引用)
「具体性」を持たせて「訴求力」を高める
論理的でわかりやすい文章には「具体性」が欠かせません。
まずは「具体性」の重要さを例を交えて見ていきましょう。
具体性の重要さ
こちらの記事の内容に関して「具体性の重要さ」を確認しましょう。
例文はこちらです。
A:主張に具体性がない例
勉強するならアウトプットはとても重要だよ。
だからしっかりアウトプットを取り入れた勉強をするべきだよ。
B:主張に具体性がある例
勉強した内容を定着させるためにはアウトプットが重要なんだ。
脳には記憶を整理する機能があって、必要な記憶は保存され、不必要な記憶は忘れるようになっているんだよ。
そしてその「必要か不必要かの判断」は「その記憶は使われるものなのか使われないものなのか」が基準とされている。
アウトプットして知識を使うことで、やっと勉強した内容を脳に定着させることができるんだ。
だからしっかりアウトプットを取り入れた勉強をするべきだよ。
この2つの主張のうち、訴求力が高いのはどちらでしょうか?
多くの方は「B」と答えますよね。
具体的にかみ砕く
このように、具体的にかみ砕かれた文章は、相手に伝わりやすくなります。
例えば、「ブログは楽しいよ!」といわれてもピンときませんよね?
あなたがブログをやっているのならまだしも、やっていない人からしたら何が楽しいのか全く想像が付かないでしょう。
ですので「ブログの楽しさを伝えたい」のであれば、
「自分の考えていることを形にできる」
「自分の経験が誰かの役に立つ」
「人との交流が生まれる」
といった、その楽しさに見合った具体的な説明が必要なんです。
こうした具体性のある文章を書くためには、前回学んだセルフディスカッションが効果的です。
自問自答を繰り返して、誰にでもわかる具体的で論理的な文章を構築しましょう。
今回の学び
論理的に検索意図を把握し、
主張を具体的に伝える!
今回はSEOを強化するために「論理的思考を用いたSEO」について学びました。
次回は第5章の「オウンドメディアに必要なSEO思考」についてまとめます。