- 論理的に考えるコツを知りたい
- セルフディスカッションのやり方を知りたい
- そもそも「論理的」ってどういう意味?

あなたは論理的に考えるのが得意ですか?苦手ですか?
私は数学を専門にしているので論理的思考には自信がありますし、実際に家庭教師として生徒に指導もしてきました。
今回の記事では、論理的思考の原点について解説していきます。
目次
そもそも「論理的」ってなに?
「論理的」の意味
論理的
1 論理に関するさま。
2 論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。
論理的(ロンリテキ)とは – コトバンク
「論理的」の意味は
「筋道を立てて考えるさま」
ってことでよさそうです。
筋道立った考え方
「じゃあ『筋道立てて考える』ってどういうこと?」
という新しい疑問が湧きますよね。
ですので、「筋道立てて考える」ことの例を示します。
あなたが話の聞き手だと想定して、
次の文章を読んでみてください。
「明日はいつもより早く家を出た方がいいよ」
これだけだと「なんで?」って思っちゃいますよね?
「いつもより早く家を出た方がいい」が親切心からの発言なのはわかりますが、いまいち説得力が欠けてしまっています。
それでは次の例はどうでしょうか?
「明日は車が混雑するから、
いつもより早く家を出た方がいいよ」
太文字の部分が1つ目の例と異なる点です。
「いつもより早く家を出た方がいい」という主張に対して「車が混雑する」という理由を付け加えることによって説得力が増しましたね。
それではもう1つ例を見てみましょう。
「明日は雨が降って車が混雑するから、
いつもより早く家を出た方がいいよ。」
今度は「車が混雑する」に対して「雨が降る」という理由が添えられています。
この例文を分解すると下のような構造になっています。
「明日は雨が降る」
↓ ↓ ↓
「明日は車が混雑する」
↓ ↓ ↓
「早くに家を出たほうがいい」
このように
理由 → 主張
が連なったわかりやすい文章のことを「筋道が立っている」といい、「論理的だ」というのです。
論理的思考
すなわち「論理的思考」とは、
「その状況や理由を明らかにしていく考え方」
といえます。
論理的に考えるコツ
「論理的思考」の難しいところ
「論理的思考」を説明しましたが、
「理由を考えるだけじゃん!」
と思った人は勘違いをしています。
以下は先ほどの「話の筋道」です。
「明日は雨が降る」
↓ ↓ ↓
「明日は車が混雑する」
↓ ↓ ↓
「早くに家を出たほうがいい」
これは具体例なのでさっぱりしていますが、実際には色んな事実が入り組んでこうなります。
「明日は雨が降る」「明日はマラソンがある」
↓ ← →
「事故が起きるかも」「車が混雑する」「臨時バスが走っている」
← ↑ ↓
「早くに家を出たほうがいい」
理由が煩雑になり、矢印がそっぽを向いてしまいました。
「論理的思考」を身につけていないと、
頭の中で色んな事実がゴチャゴチャになり、
話の本筋を見失ってしまうのです。
セルフディスカッション
そこで便利なのが、セルフディスカッションです。
セルフディスカッションとは、直訳の通り、
「自分の中で議論をすること」です。
考えや主張に対して「なぜ?」と心の内で理由を求めていきましょう。そうすることで、理由が連なっていき、話の筋道が構成されていきます。
先ほどの例でいくと、「早くに家を出た方がいいよ」という警告に対して「なぜ?」と考えてみるんです。
すると
「なぜ早くに出発するのがいいんだろう?」
↓ ↓ ↓
「車が混雑するのかな?」
さらには
「なぜ車が混雑するんだろう…?」
↓ ↓ ↓
「天気が悪いのかも?」
と考えがドンドン巡っていきます。
このように「主張→理由」という逆の順序で筋道ができあがっていくので、最後に順序をひっくり返して言葉にすれば、1本の筋道ができあがります。
まとめ
「なぜ?」と自問するべし!
学校教育では、論理的思考は「数学」を通して学べると言っています。しかし、実際には「論理的思考」を鍛えないと「数学」を勉強するのは難しいです。
ですので、私が数学を教えるときはまず、このセルフディスカッションについて教えトレーニングさせています。
今回の記事では、カンタンな方法について述べたので気軽に実践できるはずです。
ぜひセルフディスカッションで筋道の構成を練習して、論理的思考をマスターしてください!