- テストの結果を気にしている
- ライバル視している人がいる
- よく成績で競争をしている

あなたは仕事や勉強で競争をしていますか?
学校や会社では競争させられてしまう場面が多くありますが、それらは成績の向上を阻害してしまう恐れがあります。
今回の記事では、なんとなく競争している人達向けに競争することのデメリットを解説していきます。
エイムズの実験
実験内容
エイムズという研究者が以下のような実験を行いました。
小学5年生の男の子を対象にある実験を行った。
2人1組になって、2人別々に課題に取り組んでもらう、というものだ。そしてさらに、複数のペアを以下のようにAグループ、Bグループに分けて実験を行った。
Aグループ:2人のうち成績の良い方が勝ち。勝者には報酬あり。
Bグループ:成績に関係なく、どちらにも報酬あり。
すると、Aグループの子供たちは、自分の”能力の高さ”と”運の良さ”を評価し、Bグループの子供たちは、自分の”努力”を評価する傾向にあった。
この実験のAグループの条件を競争条件、Bグループの条件を非競争条件と言います。
つまり?
この実験からわかることをまとめると
- 他人との競争あり ⇒ “能力”や”運”を評価する
- 他人との競争なし ⇒ “努力”を評価する
となります。
モチベーションを保つために
競争してはダメな理由
先程の実験結果から、モチベーションを保つためには自分の活動を他人と比べてはいけないことがわかります。
なぜなら、能力や運は自分の行動によって変えることが難しいからです。
例えば、テスト勉強で追い詰められていて、仕方なく山を張って本番に臨みました。すると山が当たって奇跡的に高得点を取ることができました。
あなたはこの状況で
「よし!次のテストもがんばるぞ!」
となりますか?
なりませんよね。
しかし、もれなく勉強して挑んだ末の高得点だったらどうでしょうか?
次回のテストもがんばりたくなりますよね。
能力や運が要因の場合、それが良い結果であってもモチベーションには繋がらないのです。
↓さらに詳しく知りたい人はこの記事で「ニューロ・ロジカル・レベル」について調べてみて下さい↓
過去の自分と比べる
「それじゃ何と比べたらいいの?」
他人と競争して比べるのがダメなら、過去の自分と比べましょう。
すなわち、過去の自分と今の自分とで成長具合を比べるということです。
そうすることで、競争によるモチベーション低下を防ぎつつ、しっかりと自分を評価することが出来ます。
↓以下の記事で自己評価について述べています↓
まとめ
- 他人との競争あり ⇒ “能力”や”運”を評価する
- 他人との競争なし ⇒ “努力”を評価する
競争をしてしまうと、「生まれつきの能力」や「その時の運」などの自分にはどうしようもない要素を重視してしまいます。
ですので、競争の結果には囚われず、過去の自分との比較に重点を置くようにしましょう。